29日、ロシアで第五世代戦闘機 Sukhoi T50 PAK-FAの初飛行に成功した。
↑Sukhoi T50-1 PAK-FA
本機は米軍のF-22やF-35の実用化に対抗すべく開発されてきたものと思われ特徴や外観が米軍機と非常に似ている。その為、米国防総省関係者からは「F-22の形をしたフランカーだ」と称され、一部のジャーナリストからは「ラプタースキー」とのあだ名で呼ばれている。
このT50-1は機体生産を担当するKnAAPO(コムソモリスク・ナ・アムーレ航空機生産社)が製造したもので原型機よりも量産機に近い試験機とされている。だがエンジンやレーダーは暫定的なものである事やステルス液状の基本は踏まえられているが、いわゆる「ステルスコーティング」は成されておらず基本的にステルス性が考慮されていない点から飛行試験用の機体となっているものと思われる。
ちなみにT50-1に搭載されたエンジンはAL-41F1A(117S)と言われアフターバーナ推力は約3万2000ポンド(F-22Aは約3万6000ポンド)で量産型にはパワーアップした向上型117S若しくはNPOサゥルンの新型エンジンが搭載されるとの情報もある。尚、詳細に関しては情報が少ないため明確ではないがF-22の特徴でもあるアフターバー無しでのスーパークルーズがT50の量産型で可能かに関しては未だ不明であるがSu-47とMig1.44の技術を取り入れ推力偏向式ノズルにより高い格闘戦能力を有するととの話があるので今後の情報に注目したい。
次にT50-1に搭載されたレーダーに関しては不明であるが量産型にはチホミーロフNIIPのN035E AESA(アクティブ電子スキャンドアレイ)レーダーが搭載されるとの事だ。
これまでスホーイやKnAAPOは機体データを公開していない為に様々な推定データがあるが、その中でも信憑性の高いロシア通信社RIAノボースチ通信が関係者等への取材から報じた性能データがあるのでご紹介。
全長:22m
全幅:14.8m
全高:5.45m
翼面積:78.8㎡
最大速度:M2.45 ミリタリー:M1.7~M1.8
滞空時間:3.3時間
航続距離:2000km
固定武装:Gsh301 30mm機関砲
内臓空対空ミサイル:10発(中AAM R77×8、短AAM R73?orR74RVV-MD?×2)
肝心のステルス性能に関してだがT50-1は前記したようにステルス性は低い。量産型でどの様なステルスコーティングが成されるかは不明だが現状では処理が施されても前方のみのリターンを減らしたいわゆる「パックマン型」と評されている。またインド誌で報じられた未確定情報によるとRCS(レーダー反射断面積)が0.5平方メートルとF-22やF-35には遠く及ばない数値(F-22の正面RCSは0.0001~0.0002平方メートル)が伝えたれている。ただこれはモンキーモデル?のT50UB(輸出型・複座マルチロール型)のスペックである可能性もある事から依然としてステルス性能は不明である。
さてこの共産圏初の第五世代機だが現時点で配備されるのは当然ロシアのArmiyaVVSiPVO(空軍防空軍)と先に紹介したインド空軍、この他にベラルーシ、カザフスタンが購入を検討している。またベネズエラ、リビア、アルジェリア、マレーシア、イランなども売却候補に上がっているようだ。さらにベトナム、ミャンマー、インドネシア、シリア、セルビアなどへも将来的には輸出される可能性がある。っと列挙した中にどうして中国が無いかに関してはJ11B(Su27発展型)の無ライセンス生産を解決しない限り中国への輸出は無いといわれている。
今後の情報に期待したい航空機だ。
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