老兵BLOG

HP用のネタでソース不明の為、保留していたネタをひとつ。。

「伝説のアトランティス帝国は存在した！」



今日のアトランティスの一般的な（都市伝説）として
　・首都はポセドニア、建国者はポセイドン
　・現在から11500年前頃に大地震、大洪水によって海底に没したと言われている。
　・10の国からなる連合国家であった。
　・海底に没する前の戦争でアテネ軍に敗れ、征服されていた。
などがある。

もともと「アトランティス帝国」は紀元前360年頃、ギリシャの哲学者プラトンの「ティマイオス」と「クリティアス」二つの書物に登場し伝説を広げたとされる。

具体的には以下の通り。

【ティマイオス】（対話編であるがプラトンが後世に伝える為に書いた作品、現在の歴史書）
この物語は詩人でもあり歴史家でもあったクリティアスの話からはじまり、前640年頃 ギリシア七賢人の一人「ソロン」がエジプトのサイスでエジプトの神官からアトランティス伝説について聞き伝えた内容。

神官の話：都市国家アテネが成立した前9600年頃にはすでにアトランティスは高度な文明を築き上げていた。当時のアトランティスはアジアやヨーロッパなどのほぼ全域を侵略していたが、その後のアテネとの戦争で敗れ征服された。その時に大地震と洪水（津波と思われる）が起こりアテネとアトランティスを襲いアトランティスは島ごと海底に消えた。

【クリティアス】（この作品ではプラトンはアトランティスの歴史を神話をベースに書いている。）
はじめに絵が描かれており海に浮かぶ地上の楽園のような世界が描写されている。

（以下要点のみ）
首都はポセイドニアでそこには海の神ポセイドンと人間の処女クレイトーを祭る神殿がそびえていた。
神殿の表面は銀で覆われて神殿内部は金、銀、象牙、オリハルコンで装飾されていたという。

ポセイドンはクレイトーに十人の子供を生ませてアトランティス族を誕生させポセイドンの十人の子供達は十の部族を治める長（王）となった。

各部族は首都を丘に作り首都を中心に複数の陸路や水路を円状に作り、これらをトンネルでつなげ内陸部への海運を確保し陸路は石組みで完全に舗装し都市を形成した都市には現在の温泉のようなものや学校、競技場、レストラン、スタジアムのような様々な設備があった。部族は後にそれぞれの国を建国し連合国家「アトランティス」となった。

気候は亜熱帯性気候で年中暖かく周囲を山脈に囲まれ山林も富んでおり中心部には平野が広がっていた。
都市部と同様に大規模な灌漑水路網を作ることにより農作物などが多く実る豊かな気候であった。

・・・などなどの具体的な情景の記述がなされている。

っとまぁ定番の都市伝説！

では何故滅んだのか？
書物通り大地震と洪水で海底に没したのか？

ここからが本題！
そこに04年スウェーデン地理学者アルフ・エリソン博士なる人物が新たな仮説（妄想）を発表！！！
「アトランティスは今も尚、存在している！！！！！！！！」との事。。

結論から言うとアトランティスは現在の「アイスランド」である！！！
その根拠として以下の事項が挙げられる。
　①アイスランドの大きさ480㎞×320㎞程度でプラトンの記述と完全に一致する。
　②周囲が山脈で囲まれて中央に平野が広がっていること。
　③世界で現在実在する大きな島（50以上）で上記地形に一致する島はアイスランドだけである。
　④水没説に関しては北アイルランド東方の北海中央部（ドッガー・バンク）の逸話で水没した地域がある。
　⑤ドッガー・バングの逸話では紀元前6100年頃ドッガー・バンクに水没した地域がある。
　⑥ドッガー・バンクの逸話とアトランティス伝説が時間と共に混ざり合ったのではないか。
　　＊ドッガー・バンク：イギリスの東方約100km沖合いにある北海の浅瀬の広大な砂堆。

・・・どうよ。。
面白いけど根拠たるソースが少なすぎて眠っていたネタ。。
「夢」は夢であった方が神秘的で良いのかもしれない。


ついでに小ネタをもう一つ。。


↑Disney Animation「アトランティス 失われた帝国」


↑NHKアニメ「ふしぎの海のナディア」2nd - OP

どちらも「アトランティス」と「海底2万マイル」をベースとする話だが。
「アトランティス」＝「海底2万マイル」ではない。

原作の「Vingt mille lieues sous les mers（海底二万マイル）」は1870年にジュール・ヴェルヌが書いたSF冒険小説であるが、アトランティスの遺跡は登場するもののストーリーとアトランティスは全く無関係だったりする。メディアの力って怖い！！


・・・ナディアって宮崎駿が絡んでいたんだ・・・知らんかった。

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